Focused shockwave

集束型体外衝撃波治療

集束型体外衝撃波とは

 集束型体外衝撃波(FSW)は、高エネルギーの衝撃波を体外から病変部位に集中させる非侵襲的な治療法で、主に筋骨格系の痛みや疾患に用いられます。
 特徴として、高エネルギー集中による効果的な治療、非侵襲的で副作用が少ないことが挙げられます。
 適応症には足底筋膜炎、変形性関節症、テニス肘、肩の石灰沈着性腱炎、アキレス腱炎、疲労骨折、骨壊死症(大腿骨・膝)、離断性骨軟骨炎、皮膚潰瘍などがあります。
 FSWは深部組織の治療に適し、高エネルギーの衝撃波で血流や組織再生を促進します。
 拡散型体外衝撃波(RSW)と比較すると施術音は小さく、皮膚表在の痛みも軽度であり、治療効果が高いです。
 最新の治療法として、変形性関節症(膝・股など)の治療1)2)にPRP療法を併用することで、衝撃波による血流改善と組織再生促進効果に加え、PRPの成長因子による修復効果も期待でき、治療効果の向上が見込まれています。
 骨折治療では偽関節や遷延癒合などに適応があります。最近では新鮮骨折にも試みられており3)4)、当院はこの新しい治療法を導入しています。

1)Ochiai N, Otori S, Sasho T. et al. Extracorporeal shock wave therapy improves motor dysfunction and pain originating from knee osteoarthritis in rats. Osteoarthritis Cartilage 2007 : 15 :1093-6.
2)Liao CD, Huang YY, Chen HC, et al. Relative effect of extracorporeal shockwave therapy alone or in combination with noninjective treatments on pain and physical function in knee osteoarthritis: A network meta-analysis of randomized controlled trials. Biomedicines 2022: 10: 306.
3)Wang CJ, et al: The effects of extracorporeal shockwave on acute high-energy long bone fractures of the lower extremity. Arch Orthop Trauma Surg. 127: 137-142, 2007.
4)van Der Jagt OP, et al: Unfocused extracorpo-real shock waves induce anabolic effects in osteoporotic rats. J Orthop Res. 31(5) : 768-775, 2013.

集束型衝撃波治療の特徴

    01

    短い施術時間

    体に負荷のかからない短い治療時間で効果が実感できます。

    02

    持続的な疼痛の緩和

    患部に衝撃波をあてるだけで、慢性的な痛みを和らげることができます。

    03

    手術に代わる非侵襲的治療

    メスを使わずに、患部にアプローチすることができる治療です。

集束型体外衝撃波治療はこんな方におすすめ

  • なるべく短い時間で痛みを軽減したい方
  • 慢性的な痛みで日常生活がつらい方
  • スポーツにより肘や膝などの痛みがある方
  • 手術をせずに痛みを軽減したい方

集束型体外衝撃波治療の効果

  • 痛みの軽減
  • 組織再生(骨折治癒・腱の再生)
  • 石灰化の除去
  • 筋肉の硬直を緩和

適応となる疾患

集束型体外衝撃波治療が適応となる方は以下のような疾患や機能障害をお持ちの方になります。

  • 難治性足底腱膜炎

  • 膝蓋腱炎

  • 石灰沈着性腱板炎

  • 上腕骨外(骨内)側上顆炎

その他
アキレス腱症、五十肩、変形性関節症(大関節/小関節)、無血管性骨壊死、骨髄浮腫症候群、滑液包炎(慢性)、手根管症候群、
大転子疼痛症候群、踝骨棘、瘢痕(慢性)、インビンジメント症候群、下肢潰瘍、脛骨過労性骨膜炎、中足骨骨頭痛、筋弛緩、筋痛、
離断性骨軟骨炎、偽関節、痙縮、疲労骨折、腱障害、トリガーポイント(深部)、創傷治癒

治療の流れ

1診断

診断を行い、患部における痛点を特定します。 (必要に応じてMRIやエコーで確認)


2治療

ジェル塗布し、アプリケーターのスタートボタンを押して、 治療を開始します。低い出力から始め、お声かけしながら調節してまいりますのでご安心ください。


3治療後

軽い運動のみを行います。
集束型衝撃波治療とあわせて、ストレッチ、または手技療法を含む軽いリハビリテーションを行う必要があります。 治療後2日間は激しい運動を避けましょう。


Q & A

  1. Q. 治療はどのような人に向いていますか?

    A. 肩、肘、膝に起こる典型的な慢性痛があり、手術に抵抗がある方におすすめです。


  2. Q. 治療中はどのような体感ですか?

    A. 痛みがある箇所に圧力を感じますが、照射を続けていく中で、徐々に痛みは軽減していきます。
    最初は患者様の反応を確認しながら出力を調整していきます。


  3. Q. 治療期間や治療回数はどのくらい必要ですか?

    A. 1クール3回、一週間に一回を目処に実施していきます。通常の治療時間は8分です。


  4. Q. 治療の効果はどのくらいであらわれますか?

    A. 早い方は1回目の治療後から治療効果を実感します。その後は数週間にわたって持続することが期待できます。


料金

  1. 保険治療(難治性足底腱膜炎)

    一連 15,000円(税込)
    ※3割負担の患者様の場合

  2. 自費診療

    1回5,000円

ご興味のある方は
お気軽にお声かけ下さい。

衝撃波治療についての
問い合わせ

プライムコーストみなとみらい
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土・日・祝日は休診です。

  • ※予約外受付は診療時間終了の1時間前までとなります。
  • ※毎週木曜日は午前、午後とも再生治療の相談等を含めた自由診療相談専門外来となり、一般診療は受付しておりません。
  • ※令和6年2月末で数枝木Drは退職いたしました。